OQO Model 01にUbuntu Linuxをインストール

内容

昔、OQO Model 01にUbuntu Linuxをインストールした手順を繰り返すときの為のメモ。責任は最大限に放棄。

必要だったもの/こと

  • インターネットに接続できるコンピューター。
  • USB接続のCDドライブ(実際には、内蔵用のCDドライブをIDE-USB変換ケーブル[例1/例2]で接続して代用した)。
  • USBメモリ(64Mb)。
  • OQOをUSB接続のCDドライブから起動できるようにすること。

Ubuntu-jaのインストール

まずUbuntuの非公式日本語版を通常のやり方でインストールした。

  1. http://www.ubuntulinux.jp/ から、 Unofficial Ubuntu 5.10 Japanese Install CD Image [ubuntu-ja-5.10-install-i386-20051023.iso] をダウンロードした。
  2. ダウンロードした ubuntu-ja-5.10-install-i386-20051023.iso をCD-Rに焼き付けた。
  3. OQOにUSB接続のCDドライブを接続し、 焼いたCD-Rを使ってOQOを起動した。
  4. ほぼ問題なくインストールは進んだ。 せいぜい、
    • キーボードはUSキーボードを選択した。
    • パーティションを切るときはハードディスクの全体を消去するオプションを選択した(Windowsとはおさらば)。
    • 内蔵無線LANネットワークカードは認識しなかった。
    • インストール終了直後に画面が真っ黒になってしまったが、 これはUbuntu-ja 5.10の既知の問題点だった: インストール終了後、ビデオカードの種類によっては画面が真っ黒になって何も表示されません。 この場合、Ctrl+ALT+Backspaceを押すことでログイン画面が表示されます [http://www.ubuntulinux.jp/より]。
  5. インストール後は内蔵のポインティングデバイスは使えなかったが、 どうにかして電源を落とした(電源ボタン長押し?)。

Kernelの入れ替え

KernelをOQO Model 01用のKernelに入れ替えた。 自分で再構築するのは面倒なのでbuilt済みのKernel packageを使った。 主に ftp://ftp.oqo.com/unsupported/linux/OQOLinux.html から情報を得た。

必要なファイルのダウンロード
  1. http://archive.ubuntu.com/ubuntu/pool/main/c/cramfs/ から、 をダウンロードした。
  2. http://archive.ubuntu.com/ubuntu/pool/main/i/initrd-tools/ から、
    • initrd-tools_0.1.77ubuntu3_all.deb
    をダウンロードした。
  3. ftp://ftp.oqo.com/unsupported/linux/ から、
    • kernel-headers-2.6.10-oqo-5_1_i386.deb
    • kernel-image-2.6.10-oqo-5_1_i386.deb
    • kernel-source-2.6.10-oqo-5_1_all.deb
    • atmelwlandriver-20041222-oqo.tgz
    をダウンロードした。
  4. とりあえず動いた もダウンロード(後付)。
  5. ダウンロードした7つのファイル(だけ)をUSBメモリに入れた。
Kernelの入れ替え
  1. USBスロットには何も挿ささない状態でOQOの電源ボタンを押して、 GRUB loading, please wait... の表示が出ている間にESCキーを押し、 メニューから Ubuntu, kernel 2.6.12-9-386 (recovery mode) を選んで起動した。
  2. 起動してからUSBドライブを挿した。
  3. USBドライブをマウント。
    root@ubuntu: ~# mount -t vfat /dev/sda1 /mnt
    
  4. USBドライブ内のファイルを全て/usr/srcにコピー。
    root@ubuntu: ~# cp /mnt/* /usr/src
    
  5. /usr/srcに移動。
    root@ubuntu: /mnt# cd /usr/src
    
  6. Kernel Packageをインストール。
    root@ubuntu: /usr/src# dpkg -i kernel-image-2.6.10-oqo_1_i386.deb kernel-headers-2.6.10-oqo_1_i386.deb kernel-source-2.6.10-oqo_1_all.deb
    
  7. xorg.confを修正 (実際には ftp://ftp.oqo.com/unsupported/linux/OQOLinux.html に従ってxorg.confを編集した)。
    root@ubuntu: /usr/src# mv /etc/X11/xorg.conf /etc/X11/xorg.conf.orig; mv xorg.conf /etc/X11/
    
  8. シャットダウン。
    root@ubuntu: /usr/src# shutdown -h now
    

設定とドライバ、いろいろ

新しいKernelで起動

この時点で新しいKernelで起動すれば、 ビデオもトラックボールもうまく動くはず。

USBスロットには何も挿ささない状態でOQOの電源ボタンを押して、 GRUB loading, please wait... の表示が出ている間にESCキーを押し、 メニューから Ubuntu, kernel 2.6.10-oqo-5 を選んで新しいKernelで起動した。

グラフィカルなログイン画面からログインし、 メニューからアプリケーション→アクセサリ→GNOME端末でコンソールが出せる。

GRUBの設定

端末コンソールで作業。

hoge@ubuntu: ~# sudo gedit /boot/grub/menu.lst

とタイプし、/boot/grub/menu.lstを編集し、 Ubuntu, kernel 2.6.10-oqo-5 がデフォルトで起動するように変更した(該当箇所の一番上に書かれるようにした)。

無線LAN(Atmel 505a)ドライバ

端末コンソールで作業。

  1. /usr/srcに移動:
    hoge@ubuntu: ~# cd /usr/src
    
  2. 前にコピーしておいたドライバを解凍:
    hoge@ubuntu: /usr/src# sudo tar -xvf atmelwlandriver-20041222-oqo.tgz
    
  3. この箇所は正解かどうか不安だが、とりあえず以下のようにした:
    hoge@ubuntu: /usr/src# sudo rm /lib/modules/2.6.10-oqo-5/built
    hoge@ubuntu: /usr/src# sudo ln -sf /usr/src/atmelwlandriver /lib/modules/2.6.10-oqo-5/built
    
  4. コンパイル
    hoge@ubuntu: /usr/src# sudo make install
    
  5. よく分からないけど:
    hoge@ubuntu: /usr/src# sudo depmod -aeq
    

一度再起動した。 この時点で(適切に設定すれば)無線LANが使用可能になる。 DNSの設定が勝手に書き換えられてネットワークの速度が極端に遅くなる件については http://ubuntuforums.org/archive/index.php/t-536.html を参考に対処した。